続いて2004年に始まった、熊本城周辺で開催される「熊本暮らし人まつり みずあかり」(以下、「みずあかり」)に参加しました。立ち上げから関わることで、僕らは「竹あかりを伝えることで生きていこう」と決意し、起業することにつながりました。当時学生だった僕たちにとって「みずあかり」は、会社の社長さんなど上下関係なく、いろんな立場の人たちとのつながりがフラットに広がっていく、躍動感が魅力的でした。「みずあかり」は、いまやボランティアのべ6,000人もの人々でつくりあげ、15万人もの人々が訪れるまつりに成長しています。
竹あかりに出会って3年後の2007年4月、「合同会社ちかけん」を設立しました。(2012年「株式会社ちかけんプロダクツ」設立)。僕らは竹灯籠のことを「竹あかり」と呼んでいます。それは、僕らが各地で見てきた竹灯籠に、単に照明としての「灯籠」というだけでなく、人やまちの魅力や可能性を引き出し、多くの出会いを生む、まちづくりの基点となる役割があると実感したからです。そうしたことから、僕らは灯籠の枠を超えた希望の灯火としての想いを込めて「竹あかり」と呼んでいます。